今年はじめての雪中キャンプ。今回はムーンライトⅢテントで雪中ゆるキャンをやってみる。11時半、第1駐車場入口着。入口の坂にはタイヤの跡があり、この程度なら大丈夫だろうと車で上りかけたところ、前方から除雪車が来た。除雪された雪の塊で入口を塞がれると厄介なので、とりあえず第2駐車場に車を停めた。
第2駐車場には登山者の車が14台。気温0度。積雪は10〜20センチくらい。トイレのシャッターは閉まっていたが、下山してきた登山者がシャッターを開けて使っていた。ちゃんと開け閉めすれば使っても大丈夫なようだ。
トイレ前からキャンプ場にツボ足で下りてみる。
炊事場前は車で上って来たらスタックするような雪の量だった。キャンプ場内には週末にキャンプしたと思われる跡が2箇所あり、1箇所は坂の途中で上るのを諦めたらしく、林の中にテントを張っていた。もう1箇所は第2駐車場に車を停めてツボ足でキャンプ場に下り、炊事場前にテントを張っていた(ゴミが散乱していて閉口)
第2駐車場に戻り、スノーシュー、スコップ、テント、薪などをソリに積む。
木からの落雪がない場所に設営する。
雪を踏み固めるためにスノーシューを履く。
10分ほどで踏み固め完了。スノーシューで踏み固められる程度の積雪でよかった。
ムーンライトⅢ設営完了。ゆるキャンのリンちゃんテントとして有名になったテント。今年8月に中古で入手してから2度試し張りをしたが、まだ泊まったことがなかった。
テントが設営できたところで、ガスストーブ、シュラフ、食料、水などを運んだ。水は2リットルのペットボトルを2本持ってきた。明日、この斜面をソリで荷物を引き上げるのは大変そうだ。
テントの前室にソリがちょうどよく収まった。
木の枝を雪に差して温度計の外部センサーを取り付ける。
外部センサーに雪除けの傘を被せた。
少し離れたところからムーンライトⅢを眺めてみる。ゆるキャンにもこれと似たような絵があったような。。。
今日はトップダウン型の焚き火を試してみる。組み上げた薪の上から下に向かって燃やしていく。以前、スェーデンの師匠の動画で見て一度試してみたいと思っていた(師匠はアップダウンファイヤーと呼んでいた)今回は雪の上に耐火シートを敷き、その上に交互に4段の薪を積み上げ、一番上に焚き付けを積んだ。
焚き付けに着火。すぐに4段目に火が点く。
3段目が燃えるころには火力が強くなってきた。
今回は一番下の1段目に火が付いたところで焚き火台に火を移した。今回のアップダウンファイヤーや以前試したインディアンの火は、本来、直火で長時間の焚き火を楽しむ燃やし方だ。直火のよいところは、その時の状況や気分に合わせて様々な焚き火が楽しめるところにあると思う。
こんなにたくさんの薪を一度にパチグリルに乗せたのは初めて。
16時、もうすぐ日が沈む。
持参した乾いた薪はよく燃えるが、師匠のように雨でも雪でも現地調達した薪で焚き火できるようになりたい。
大量の熾火ができたので焼き芋をやってみる。先日読んだ本によると、おいしい焼き芋を焼くコツは2つ。熾火でじっくり焼くことと、よい芋を使うことだそうだ。今回はいつもより少し高い芋を買って、濡らした新聞紙に包み(いつもはキッチンペーパー)、アルミホイルできっちり巻いて持ってきた。
今季4度目にして、やっとおいしく焼けた。片側15分づつ計30分焼いたが、真ん中が少し固めだったので、あと5〜10分焼いたら、もっとトロトロでおいしくできたかもしれない。
夕食はリンちゃんのスープスパゲティ(もどき)を作る。
自分は乳製品がダメなので牛乳の代わりに豆乳を使い、チーズはなし。もどきではあるがおいしくできた。鍋はクラファンで入手したインスタント麺がぴったり入る四角いステンレス鍋。
19時前の気温はマイナス2.9度。テントに入り、ガスストーブを点ける。
「おやじキャンプ飯〜滋賀編〜第1話」を観る。第1話を観るのはこれで3回目。
21時、マイナス5.5度。月がきれいだ。今夜は満月。寒い時期に見られる月ということから英語では「コールドムーン(COLD MOON)」日本語では「寒月」というらしい。
キャンプ場に積もった雪が月明かりに照らされて美しい(写真はうまく撮れていない)
ムーンライトテントは月明かりの中でも簡単に設営可能というコンセプトで作られたテント。今宵の満月にぴったりのテントだった。
7時半起床。昨夜は珍しく22時前にシュラフに入ったが、斜めになったマットからずり落ちて夜中に何度か目が覚めた。最低気温は午前1時54分のマイナス5.7度。テント内は同時刻マイナス3.3度。
8時半、朝食にカップ麺を食べる。ゆるキャンといえばカレー麺。
10時にやっと撤収開始。荷物を第2駐車場に引き上げるのは大変だった。
11時過ぎに一本杉を出る。登山者の車が13台。昨日、駐車場で会った宮城から来た登山者の話しでは、山頂はマイナス8度、山頂付近の岩場ではアイゼンが必須とのことだった。冬の姫神山に登ってみたいが、いまの体力では少々自信がない。