網張ビジターセンター主催のミニプラス行事「網張の森 大木巡りツアー」に参加した。ブナやシナノキなど、普段見ることのできない大木を目指して散策するイベント。9時半過ぎ、網張ビジターセンター着。気温マイナス2度。
受付けの後、希望者に双眼鏡の貸し出しがあった。焦点の合わせ方を教えてもらったが、自分の目にはうまく合わせられなかった。
出発前のミーティング。今日の参加者は5名(定員7名)スタッフ4名。
センター前の道路を渡ったところでスノーシュー装着。
薬師神社前で準備体操してから出発。
歩きだしてすぐに見つけたユキムシ(ユキクロカワゲラ)体長は1センチに満たないくらい。うっかりしていると踏み潰しそう。
パークボランティアが取り付けたモモンガの巣箱。
根こそぎ倒れた大きなミズナラ。
ミズナラが倒れた上にできた森林ギャップ。光が当たって、また次の木が育つ。
リスの足跡。ウサギよりも小さくてかわいい。
こちらはテンの足跡。
ヤマネが入っていたと思われる巣箱。
ムシカリの冬芽。
ダケカンバの大木。通称、ダケ男爵。
ダケ男爵の幹周りを測ってみる。地上から130cmの位置での幹周りが300cm以上の木が大木とされているそうだ。プローブを刺して130センチの位置を探る。
メジャーで幹周りを測る。
ダケ男爵の幹周りは256cm。大木には少し足りなかった。幹周りから推定すると樹齢は120〜130歳くらい。
次は高さを測ってみる。
スタッフお手製の道具によるとダケ男爵の高さは約18m。
幹から10mの位置で測る。スタッフが作ったこの道具は、三角関数を使わなくても高さが測れるスグレモノ。
ブナの大木の表面の模様は地衣類や藻類によるもの。網張の森は硫化ガスの影響で地面に近いところは模様が少ないらしい。幹に付いた赤いラインは林野庁が付けた何かの区分(スタッフも詳細は判らず)
網張の森のシンボル、マザーツリーに到着。幹周り454cmの大木。
マザーツリーの解説を聞きながら休憩。長く立ち止まっていると寒い。
くの字に折れ曲がったシナノキの大木。幹周り328cm
太いツルアジサイが巻き付いていて、ちょっと不気味な感じがする。
よく見るとツルアジサイに緑色のシダ類が生えている(写真ではよく見えない)これも共生(寄生?)なのか? シダ類はオシャグジデンダという名前らしい。
大きく成長したハリギリの木。昔はコルクの代わりに使われていたそう。
こちらはハリギリの幼木。トゲがたくさん付いている。
ヤマウルシの冬芽。
葉痕がハート型でかわいい。
キャンプ場まで下りてきた。
キャンプ場から見た鎌倉森。双眼鏡で登山者の姿が確認できた。
12時前にビジターセンター到着。
解散前のミーティング。木の種類、大木の定義、太さや高さの測り方等々、知識が増えると森を歩くのが楽しくなる。
帰りに先週と同じく「学校レストラン上翔」に寄った。レストランのある旧雫石町立上長山小学校前から網張スキー場、犬倉山、鎌倉森方面の眺め。
今日は「紅鱒刺身定食」ニジマスは、刺身、漬け、炙りの三種。八幡平で生まれた稚魚を三陸山田湾で養殖したトラウトサーモンを使っているそうだ。脂が少なめで、おいしい刺身だった。