あきびと野遊び雑記

すぐ飽きて、おまけに面倒くさがりな私の野遊びの記録です。

フレアイランド尾崎岬キャンプ場

以前から冬場に雪のない沿岸でキャンプしてみたいと思っていたが、Yさんのお勧めもあり、2泊3日の予定で大船渡のフレアイランド尾崎岬キャンプ場に行ってみた。

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仮設中学校のグランド跡地がキャンプ場になっていた。チェックイン、チェックアウト時間は12時。ここは大船渡市が運営しているキャンプ場で、民間会社に管理委託している。利用状況によって複数の社員が入れ替わりで管理しているようだ。

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海が見えるベストポジションを確保できた。テントの設営、撤収時のみ車の乗り入れができる。いまは枯れているが地面は芝で、平らなので設営しやすい。

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管理棟。ここで受付をする。利用料はテント1張り1泊500円と安い(タープも張ると500円追加)

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冬季間は外の炊事場が使えないため管理棟内の炊事場を使う。外に炭捨て場はあるが、ごみは持ち帰り。

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キャンプ場側の裏口は24時間出入り可能で、男女別のトイレも管理棟内にある。お風呂も200円で入れるが、現在はボイラーの故障で使えないとのこと。

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設営が終わったら管理棟前の広い駐車場に車を移動する。

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駐車場にもトイレがあるが冬季間は閉鎖されている。

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トイレの近くに伐採した木がたくさん積んであった。管理人に確認したら自由に使ってくださいとのことで、ありがたく使わせていただく。

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薪を運んでいたら女性キャンパーに声をかけられた。管理人と勘違いしたらしい。北上市から来たとのこと。

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焚き火の準備ができたところで周囲を散策する。キャンプ場奥の高台にバンガローとコテージが建っていた。

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港の向こうに沈む夕日。

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焚き火をはじめる。何の木なのか判らないが硬くてよく燃える木だ。ヤブツバキだろうか?

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今夜の泊りは自分と女性キャンパーのみ。女性キャンパーが焼き鳥を持ってきてくれた。ありがたくいただく。

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晴れの予報が外れて夕方から雪が降り始めた。

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雪が強くなってきたのでテントの中に入り、薪ストーブを点ける。

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キャンプ場の近くにスーパーやコンビニはないので食料は大船渡市内の大型スーパーで調達してきた。

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今夜は味噌焼きがメイン。久しぶりに水蒸気炊飯をやってみた。薪ストーブで水蒸気炊飯ははじめてだった。

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外を見たらサラサラの雪が1センチくらい積もっていた。

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夜は「ゆるキャン」で斉藤恵那を演じた志田彩良主演の映画を観る。

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今朝は5時40分のマイナス7.2度が最低気温だった。テント内もマイナス5度以下で、なかなかシュラフから出られなかった。漁船や飛行機のエンジン音が一晩中聞こえていたような気がした。

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バンガローのある高台に朝日を見に行く。

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昨夜は寒かったのでシュラフオールウェザーブランケットで包み込むようにしてみた。

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BE-PAL3月号付録の焚き火台で遊んでみた。天板付きで肉が焼ける!、ビーパル史上最大サイズ、とのことだが、使い勝手、燃え方ともに微妙。

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響のグアテマラを淹れる。

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海を眺めながら味わうコーヒーは格別だ。日差しはあるが風が冷たい。午前中は薪割りしたり読書したりしながらまったり過ごす。12時前に北上の女性キャンパーがお先しますと挨拶して帰って行った。

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昼食後、プライベートビーチまで散歩に行ってみる。管理棟裏手のバーベキューハウス広場に電子基準点が建っていた。

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プライベートビーチへの下り口。階段が続いている。

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プライベートビーチに到着。こじんまりとしていい雰囲気だ。椅子を持ってきて海を眺めながらゆっくりしたいところだが今日は風があって寒い。流木を少し拾って戻る。下りも上りも7分くらいだった。

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夕方の焚き火の準備をしてからテントの中で昼寝。日差しはあるが風が冷たく長時間外でじっとしていられない。

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夕方近くになってから山手の方を散策してみる。ヤブツバキがたくさん植林されていた。道路から下のキャンプ場を見ると、いかにも学校のグランドという感じだ。

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風はあるが焚き火できないほどの強さではない。しかし、寒くて外にいる気にならず今夜の焚き火はやめた。星と、海に灯る明かりがきれいだ。

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19時に夕食。せっかく沿岸に来たのだからおいしい魚でも食べればよかったが、探すのが面倒でスーパーでの買い物もいつもと同じようなものになってしまった。食後は眠くなるまで洋画を観ていた。今夜は完ソロ。

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5時に目が覚める。外はプラス0.1度。テント内はプラス3度。昨日に比べれば随分暖かい。今朝の日の出は雲が多くパッとしなかった。

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7時前に朝食。最低気温は深夜0時過ぎのマイナス1.4度だった。

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食後に焚き火。昨日燃やせなかった流木を燃やしてみた。

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焚き火と日差し、ダブルで暖かい。ここは様々な音が聞こえるキャンプ場だ。昨夜もそうだったが、船、飛行機、ヘリ、24時間ずっと何かの音が聞こえている気がする。それに、かすかに漂って来る油の臭いが港町らしさを感じさせる。

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焚き火に当たりながらコーヒーを飲む。今朝は響のケニアを淹れてみた。

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撤収時間まで読書しながらのんびり過ごす。考えてみると、こうして海を眺めながら雪のない穏やかなキャンプもできれば、本州一寒いところで雪中極寒キャンプもできる。キャンパーにとって岩手県は案外といいところなのかもしれない。

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のんびり撤収していたら、12時のチェックアウト時間ギリギリになってしまった。管理棟入口に貼ってあったポスター。ちょっと行ってみたい気もしたが、今回はやめておいた。

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帰りに107号線沿いの黒船本店で秋刀魚ラーメンを食べる。

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ようやく念願だった雪のない冬キャンプを楽しむことができた。道具やスタイルはどうあれ、自分の野遊びの方向性はやっぱり「ゆるキャン」なのかもしれない。