イギリスのハイカー、クレア姐さんの動画を観ていたらムーンライトテントでキャンプしたくなった。この時期に暖房なしで一晩過ごすのは厳しいので、ムーンライト2+ガスストーブを試してみる。
一本杉園地の手前500mくらいから道路の木々が枝先まで凍って、まるでガラスのように白く光っていた。後で知ったが「雨氷」という着氷現象らしい。雨氷を見たのは初めてかもしれない。
キャンプ場の松の枝が凍った重さで垂れ下がり道を塞いでいた。四駆に切り換えて横に回り込み、回避した。
松葉の1本1本が凍っている。
キャンプ場にはデイキャンと思われるカップルが1組。
凍った重みで折れたのか、あちこちに枝が落ちていた。木の下にテントを張るのは危険だ。
どこにテントを張ろうか迷っていたら、頭上に木のない場所にいたカップルが帰ったので、そこにムーンライト2を張った。
張りやすくて、とてもいいテントだと思う。
炊事場で利用者届を書いていたら登山者に声をかけられた。が、なにを言っているのか判らない。どこから来たのかと英語で訊くと香港から来たとのこと。お互いに片言の英語で会話する。意思疎通できないところは彼のスマホの中国語>日本語翻訳アプリで補った。彼は車で日本中を旅していて、今日は姫神山に登った後、栃木県の鬼怒川温泉まで移動するとのことだった。フレンドリーな青年で、とてもおいしいから食べてとお菓子をいただいた。謝謝。
テントから数メートル離れたところに温度計を吊るした。センサーの高さは地面から約1.5m。
焚き火の準備をする。今日も焚き木は持参。現地調達はなし。
16時半にはすっかり暗くなった。気温マイナス2度。焚き火をはじめる。
レインフライの白いモンタベア、夜に内側から照らされると黒いクマに変わる。
18時、風が吹くと外での焚き火は寒い。熾火を火消し壺に移してテント前室でお湯を沸かす。
夕食はレトルトカレーのみ。「CoCo壱番屋監修 尾西のカレーライスセット」レトルトカレーとアルファ米の1食分セット。
味はまぁまぁ。
19時、外はマイナス1.2度、テント内はプラス6.3度。ガスストーブを点ける。未使用の新しいガスボンベで何時間使えるか? 省エネモードで試してみる。
20時、本を読みながら、まったり過ごす。外は曇り、風が少し、星は見えない。テント入口のファスナーを閉めるとテント内の気温はプラス33.5度まで上昇した。
22時、眠くならないのでタブレットでコミック本を読む。19時に点けたガスストーブは23時に消えた。ガスボンベ1本、省エネモードで約4時間。ボンベ2本あれば翌朝も含めて1泊に足りそうだ。冬場は点火しにくくなるのでボンベを冷やさないように注意。
7時起床。テント内の気温はマイナス2.1度。昨夜は23時過ぎにシュラフに入ったが夜中に2度目が覚めた。外の最低気温は午前4時44分のマイナス3.2度。
朝の散歩。積雪はない。モグラ穴に霜柱が立っていた。
8時過ぎにガスストーブを点けて朝食。食後はまた横になりラジオを聴きながらボケっと過ごす。
10時にコーヒーを飲みながら、いただいたお菓子を食べる。仙台のお菓子? 確かにおいしい。
ゆっくり片付けはじめ、11時過ぎに一本杉を出た。
雨氷が昨日のまま残っていた。あまりにきれいで車を停めてしばし見入ってしまった。
雨氷については山に詳しいMさんに教えていただいた。Mさん、ありがとうございました。