あきびと野遊び雑記

すぐ飽きて、おまけに面倒くさがりな私の野遊びの記録です。

相の沢キャンプ場 その89

今朝の盛岡の最低気温はマイナス5.5度。この冬の最低気温を更新した。日本海側では記録的な大雪になっている。今日は晴れのちくもりの予報。11時過ぎに相の沢着。マイナス4度。車17台。前回12月9日より更に積雪が増えていた。

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テントを張る場所の下見をするためにスノーシューを履き、スコップだけ持ってキャンプ場に入った。積雪は50センチくらいだろうか。こんな日にキャンプしている人はいないだろうと思っていたら、トイレ前で声をかけられた。前に2、3度話したことのあるポーランド軍幕のキャンパーだった。今日は仕事休みで、焚き火がしたくてデイキャンに来たとのこと。牧野側にいつものポーランド軍幕を張っていた。

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今日は奥まで荷物を運び込む気力もマイ穴を掘る気力もない。できるだけ駐車場に近い場所にテントを立てることにした。牧野側のトイレ前に、軽く除雪すればすみそうな場所があった。

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すぐ上に木がなく、雪や枝が落ちてくる心配はない(と、このときは思っていた)

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除雪完了。管理センターで受付する。管理人にソリを使うか訊かれた。キャンプ場には大型のソリが数台あって無料で貸してくれる。ありがたいが今日は自分のソリを持ってきた。

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ホームセンターで買ったソリに荷物を積んで運ぶ。このソリは前回Tさんに教えてもらい、早速、その日の帰りに買った運搬用のソリだ。すぐにひっくり返るキッズソリと違って安定性がよく、何よりジムニーの後部座席にピッタリと収まるのがいい。

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小雪が降る中、設営に2時間以上かかってしまった。3.5x3.5のDDタープを半分に折り、Aフレーム張りにして前室をつくった。

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煙突の高さは3m。ロープは5m。雪を踏み固めて長めのペグで固定した。

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トイレが近いのはありがたい。この場所は冬場の一等地かもしれない。

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15時に焚き火開始。焚き火もストーブも、薪はすべて持参したものを使った。焚き火に使ったのは春に一本杉で拾った桜の木。乾いていてよく燃える。

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今日もコーヒー豆を焙煎する。知人から分けてもらったミャンマー産のジーンアスコーヒー。焚き火で焙煎するとおいしい(と自分では思っている)

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日が暮れるのが早い。間もなく冬至だ。

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30分ほどで焙煎完了。これは明日の朝、飲むことにする。

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時々小雪が舞う中、16時まで焚き火をしていた。

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16時半、駐車場には自分の車だけ。雪が激しくなってきたのでテントに入った。

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薪ストーブに火を点けてお湯を沸かそうとしたら、持ってきた水が凍っていた。

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夕食は途中のコンビニで買ったもの。

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ストーブで温めて食べる。

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19時過ぎの気温はマイナス4度。外は雪、風はあまりない。遠くに光っているのは盛岡の明かりだろうか。

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今夜もタブレットで映画を観る。

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外は吹雪いている。風が吹くと寒い。相の沢は荷物を運ぶ手間はあるが、暖房付きのトイレが使えて、トイレの手洗いでよければ水も汲めるのは非常にありがたい。

相の沢で完ソロは初めてかもしれない。寝る前に煙突のロープ、テントとタープのペグを確認して、0時にシュラフに入った。

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2時半に風の音で目が覚めた。風でテントがバタバタとはためいている。飛んできた雪の塊がテントを叩く。外に出てみると前室のタープが倒壊していた。雪を足で踏み固めてからペグを打ち込み、更に雪を被せて固めたが、風の力はペグの摩擦力を上回っていた。

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タープは朝まで伏せた状態でペグダウンしておいた。

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こうなってしまうともう眠れない。ストーブを点けて車から追加の薪を運んだ。

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駐車場向かいの道路の照明がきれいだ。風は強いが雪は降っていない。雲の切れ間から星が見えていた。

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4時前、小腹が空いたのでカップ麺を食べる。風で雪の塊がドスドスと音を立てて落ちてくる。昼間はテントの上に木がないと安心していたが、直下でなくても風が強ければ近くの木から雪の塊が飛んでくる。4時半に駐車場に除雪車が来た。5時半に再びシュラフに入る。相変わらず風が強い。

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7時半に起きる。外はすっかり明るくなっていた。外の気温は不明。温度計の外部センサーがタープ崩壊のときに雪の上に落ちたままだった。寒いので先ずはストーブを点けてお湯を沸かす。

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早池峰山の上に雲がかかっている。今朝は晴れて風もなく穏やかだ。深夜から今朝にかけての強風が嘘のようだ。これが自然というものだと改めて思った。

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朝食はコンビニのパンとワンタンスープ。食後、またシュラフに入ってまったりする。

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10時に昨日焙煎した豆をひいてコーヒーをいれる。外で景色を眺めながらコーヒーを飲んでいたら、登山者から「今朝はマイナス10度くらいまで下がりましたか?」と声をかけられた。値がわからず答えられなかったが、そこまでは下がらなかったと思う。

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ストーブの周りだけ雪が融けた。昨夜はコットを使ったが、テント内の温度が上がると体重でコットの足が雪にめり込んでローコットがさらに低くなった。足の下に割った薪を敷いて沈み込みを防いだが、雪上のコットは意外と面倒だ。

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10時過ぎから片付けはじめ、撤収完了したら12時過ぎていた。冬は設営も撤収も時間がかかる。冬場こそ設営、撤収を素早く終わらせたいが、暖かく過ごそうと思うとどうしても荷物が増えてしまうところが悩ましい。撤収中は天気が穏やかで助かった。

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牧野側はやはり風が強かった。奥は比較的風が弱く静かでよいが、荷物運び、穴掘り、トイレなどの問題がある。木に積もった雪の重みで枝が折れているかと思ったが、まだ枝は落ちていなかった。去年の同じ頃は折れた枝がたくさん落ちていた。今年は去年に比べてこれまでの積雪は少ないようだ。

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13時過ぎに相の沢を出る。今回、寒さはそれほどではなかったが、とにかく風に悩まされた。これから更に寒さと積雪が増して野遊びがたいへんになっていく。それでも出かける気力があるか、体調を保てるかは判らないが、無理のない範囲で楽しめればそれでいいと思う。

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