網張ビジターセンター主催の「冬の鞍掛山麓探検スノーシューウォーク」に参加した。集合場所は相の沢のたきざわ自然情報センター前。今日も蒼前神社経由で相ノ沢に向かう。
9時20分、たきざわ自然情報センター着。マイナス3度。参加者の皆さんはすでにスノーシューを履いて準備していた。組分けされた2班は、参加者9名、スタッフ7名の計16名(1班の参加者、スタッフ数は未確認)リーダーはビジターセンターのKさん。
今回もスノーシューはレンタルした。今回イベントの共催は、滝沢市、滝沢市山岳協会、(一社)滝沢市観光物産協会、網張ビジターセンター運営協議会と何やら賑やか。
9時50分、銀河コースから牧野に入る。
雪が降っていてあまりコンデションはよくない。
たくさんのヤドリギを付けたミズナラの周りでスタッフから解説を聞く。この木の愛称を募集中だそうだ。
牧野を離れて松林に入る。
松林の中で小休止。林の中は雪も風も少ない。松林には朽ちた松の木も多い。それらの木は虫の住み家になり、それを狙って鳥が来る。食物連鎖や自然の循環について解説を聞いた。
牧野の周りのバラ線(有刺鉄線)は例年は完全に雪に埋もれているらしい。
カシワノキ。枯れ葉が落ちずに残っていた。
休憩後、松林を登る。
バラ線を越えるポイントでは、スノーシューが引っかからないようにスタッフが補助してくれる。
雪の降り方が強くなり、鞍掛山が霞んできた。
林を抜けたところでまた鞍掛山が見えてきた。スタッフから鞍掛山について解説があった。
牧野の上の方にある大きなシナノキ。昔はシナノキの樹皮で縄を編んだらしい。
春子谷地展望台の近くに到着した。案内板の「春小谷地」は間違いで「春子谷地」が正しい。「春子谷地」の名前の由来は、昔このあたりで炭焼きをしていた夫婦の娘、春子が、沼の主と恋に落ち、嵐の晩に沼に入って行ったことからそう呼ばれるようになったそうだ(イベントのパンフレットより)
11時25分、展望台到着。雪で鞍掛山が霞んでいる。その後ろに見えるはずの岩手山はまったく見えない。
参加者全員で記念撮影。カメラマンはパークボランティアのAさん。
お昼休憩は約30分。元旦にタープを張った辺りにシートを敷いて腰を下ろした。初使用のモンベル750mlサーモボトルは家族からのプレゼント。
12時過ぎに展望台出発。
牧野を横切り林道に向かう。誰も歩いていない新雪の上にそれぞれが自分のトレースをつける。
雪に寝転んで「天使の羽根」制作中。
オオウバユリの種が落ちたあと。6〜8年かけて一度だけ花を咲かせるらしい。
クロモジの冬芽。5月頃に花が咲く。
キブシの冬芽。こちらも5月頃に花が咲く。
枯れたツルアジサイ。額に入れられたものが結構なお値段で売られているらしい。
登山道案内板の前で山岳協会のスタッフから熊の出没地点について説明があった。
歩きながら解説を聞いているうちにキャンプ場に着いた。キャンプ場の端にあるツタウルシの冬芽。
太いツルが木に巻き付いている。ツタウルシの実は栄養があり鳥たちに人気なのだそう。
13時半前、自然情報センター前に到着。予定よりも1時間早く到着した。最後に班ごとにミーティングを行い解散となった。
軽い冬の遠足程度に考えていた今回のイベント。実際に歩いてみると結構足が疲れた。少々甘くみていた。反省。こうしたイベントのメリットの一つは、一人で歩いているときには気づかない(気にもしない)自然の様々なことに気づかせてもらえることだと思う。サポートしていただいたスタッフの皆さんに感謝したい。