あきびと野遊び雑記

すぐ飽きて、おまけに面倒くさがりな私の野遊びの記録です。

6m AND DOWN コンテスト参加

JARL(日本アマチュア無線連盟)主催の6m AND DOWNコンテストに参加した。このコンテストは50MHz帯以上のアマチュアバンド(アマチュア業務に使用する周波数帯)を使用する通信コンテストで、直進性の高いV・UHF帯の電波を使うため、標高が高く、見晴らしのよい場所からの運用が有利となる。国内コンテストはここ数年、この6m AND DOWNコンテストと8月上旬のフィールドデーコンテストのみ参加している。去年は一本杉園地キャンプ場の第一駐車場から参加したが、コンテスト当日は自治会の草刈りがあり、草刈り機からのノイズで信号が潰され、作業が終わるまで中断しなければならなかった。今日もおそらく草刈り作業中だろうから、今回は天峰山中腹の高度750m地点から参加することにした。

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このコンテストはいつも50MHzのみ参加している。半波長ダイポールアンテナのエレメント長は全長3m。自作するのは簡単だ。給電部はペットボトル、エレメントはホームセンターで売っているアース線、エレメントの支持はテントポール、マストは釣り竿、三脚はキャンプ用ポール、マストステーは薪ストーブ煙突用ガイロープ。有り合せのもので組み立てた。

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ジムニー後部のシガーソケットにインバータを繋ぎ、無線機とノートPCの電源とした。

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無線機はアメリカ、エレクラフト社のKX3。電信電話部門で参加。

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運用地点に到着してアンテナ設置、無線機等の準備をして電波が出せるようになるまで1時間弱かかった。アブがすごいので車内後部に設置したが、ジムニーは車内が狭い。しかも、標準ではリヤハッチは内側から開けることができないので、乗り降りは前席側からとなり出入りしにくい。それでもエアコンで涼しいのはありがたい。

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10時過ぎに運用開始。参加直後の時間帯はEスポ(VHF帯の電波を反射する特殊な電離層)の発生がなく、近場しか交信できない。それでも高度はあるので出力5Wの小電力と簡単なアンテナでも北は青森、南は宮城まで交信できた。正午前ごろに一時的にEスポが発生し、九州各県と交信できた。沖縄とも交信できたのはラッキーだった。Eスポは弱く、短時間の発生だったので九州各県と山口までしか交信できず、それ以外のエリアとは交信できなかったのは残念だった。1時間半ほど運用して一旦休憩する。

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道路側の湧き水から水を汲む。この湧き水を求めてポリタンクを持って水汲みにくる人がたくさんいる。今回も水汲みの車が数台来た。

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アルストでお湯を沸かす。アブの攻撃が激しい。

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天峰山から姫神山に連なる尾根には風力発電の風車が並んでいる。

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湧き水で淹れたコーヒー。おいしい(ような気がする)お菓子は昨日の残り。昼食はなし。12時半過ぎに運用に戻ったが、Eスポは弱く、近場も交信済みの局ばかりだったのでコンテスト終了時間の15時を待たず早めに撤収した。

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天峰山へは盛岡市内から車で30分ほど。風の流れがよいのか、以前からパラグライダーやラジコングライダーを楽しむ人が多い。短時間ではあったが、1年ぶりに6m AND DOWNコンテストを楽しめた。

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