七滝氷爆を観に八幡平の県民の森に行った。毎年今頃が氷瀑の見頃となる。七滝は岩手山から流れる沢にかかる落差30mの大滝で、厳冬期には滝が凍って巨大な氷瀑となる。
祝日ということもあり、森林ふれあい学習館前の駐車場は満車。少し離れたところにある第2駐車場に車を停めた。学習館のスタッフの話しでは、駐車している車の半数は氷爆見物らしい。
学習館(標高560m)から七滝(標高800m)までは約3.5km、標高差約250m、片道約1時間半の緩い登山道となる。雪に埋もれた広場を経由して岩手山七滝コース登山口(標高620m)に着いた。ここから雪山に入る。
大勢の人が氷爆見物に入っているせいか踏み跡がしっかりついている。スノーシューは必要なさそうだ。
ところどころに道標があり迷うことはなさそうだ。かすかに硫黄の臭いが漂っている。
登山道の途中にある野鳥観察舎。現在は老朽化のため閉鎖されている。
巨大なヤドリギがあった。
木のほこらに小さな雪だるま。
道標にも雪だるま。
途中、登山道と林道の分岐がある。どちらも七滝に至るが、学習館のスタッフによるとスノーシューは登山道、スキーは林道の方が歩きやすいとのことだった。今回は登山道を進む。
七滝まで1kmの地点。かなり汗ばんで来た。
途中、雪深いところもある。
トドマツの植林を過ぎると、氷瀑が一望できる開けた場所に出る。
滝壺に降りていく道。
すぐ側で見るとすごい迫力だ。凍った滝の内部を水が轟々と音をたてて流れ落ちている。
ブルーアイスが美しい。
次々と人が来て写真を撮っている。祝日とはいえ、大勢の人が雪山を歩いて氷爆見物に来ていることに驚く。10分ほど氷爆を眺めて滝壺をあとにした。
帰りは林道を歩き、途中、スノーシューを履いて道から沢方向に50mほど入ったところにタープを張った。
持ってきたポットのお湯でカップラーメンを食べる。
気温はプラス3度だが吹く風は冷たい。タープが冷たい風を遮ってくれるのでありがたい。1時間くらい昼休憩してから再び歩き始めた。
登山道と林道の分岐に、かわいい雪だるまがあった。
トチノキの冬芽。何かを塗ったようにヌメヌメと光っている(ピンボケ)
晴れている日の雪山歩きは楽しい。
広場からの岩手山。山頂は雲に隠れて見えない。天候に恵まれて最盛期の七滝氷爆を観ることができた。氷瀑は訪れる時期や時間によって様々な表情が見られるらしいので、また時期をみて行ってみたい。