網張ビジターセンター主催のイベント、森のクラフト体験「小刀でスプーンを作ろう」に参加した。
9時過ぎにビジターセンター着。気温6度。前回よりは暖かい。
本日の参加者は自分を入れて4名。スタッフも4名の計8名。
予めスタッフが荒削りした材料の中から好きな形の材を1本選ぶ。
参考資料、材、道具、型紙などを並べて準備完了。小刀の他は、丸刃の彫刻刀、金ヤスリ、鉛筆。
主に使うのはホームセンターなどで売られている安価な小刀。
削りはじめる前に全員で屋外に出て、今日の材料に使う木材が実際にはどんな木なのか説明を受ける。
眼下に雲海が広がる。
小山の頂きが雲海の上に出て、小さな島のように見える。
今日使う材のミズキ。春先の葉が出る前の時期に枝を折ると大量の樹液が出ることからミズキ(水木)と名がついたそうだ。その隣がアオダモ。アオダモは野球のバットの材料として使われるらしい。
アオダモ。真っ直ぐさといい、太さといい、まさにバットの材料にピッタリな感じ。
センター内に戻って削り方の説明を受け、いよいよ削りにかかる。
小刀を使うのは何年ぶりだろうか。これまでスプーン作り=カービングナイフのイメージだったが、小刀でも十分削れそうだ。
大きくはつる部分はノコギリで切れ目を入れてナタで割り
さらに大きく削る。この辺りの作業をうまくやると時短になる。
スタッフが作った見本を参考に小刀で削ったが時間の制限(約2時間)があったので、この後は持参したモーラのカービングナイフとフックナイフを併用した。
とりあえず形にはなったが、まだまだ削りが必要。この後はさらに全体の形を整えて、紙やすりで削り、仕上げにアマニ油を塗って完成となる。アマニ油も用意してくれていたが、全員そこまでいけなかった。
最後に各自の作品披露と今日の感想を一言。
自分以外の3名の作品。持ち手のカーブがいい感じだ。スプーンのくぼみ部分は彫刻刀だけで削っている。
この方はスタッフに吊り下げ用の穴をドリルで開けてもらっていた。
この方はくぼみを小刀だけで削っていた。何本か作ったことのある経験者だった。
これまで自分でも何本かスプーンやフォークを作ったが、今回のように材の説明から削り方まで実際に指導していただき、とても参考になった。これまでシラカバしか削ったことがなかったが、今回削ったミズキは白く美しく、手触りがよく、自然と削りたくなる木だった。お土産にホオノキとハウチワカエデの材をいただいたので、バターナイフやターナーもそのうち作ってみたい。