岩手自然ガイド協会設立準備会(Iwate Nature Guide Association = INGA)の第314回例会に参加した。この会との出会いは長くなるので省略。今回の例会のテーマは「盗人森(ぬすっともり)の恵み」 盗人森周辺の自然の素材でリースを作り、リースの輪の意味するものを考えてみる、というもの。リース作りそのものにはあまり興味はなかったが、この会のメンバーに会ってみたくて参加した。
集合場所は相の沢牧野に近い農協の駐車場。本日の参加者は16名(内子供2名)ここから車で10分ほどのところにある森の中の作業小屋に向かった。
盗人森近くにある活動フィールド。所有者のご厚意により例会の活動場所として提供いただいているとのこと。
作業小屋から10分ほど登ったところに盗人森がある。この森は宮沢賢治の童話の舞台となったところ。 短編集「注文の多い料理店」に収録された9作品の中の1つ「狼森と笊森、盗森」(おいのもりとざるもり、ぬすともり)
到着してすぐにリースの材料となるツルや木の実を集める。
ツルは木に絡みついているので引っ張って枝切りばさみで切る。
自然に絡んだツルを見つけた。これを輪にするだけでリースになりそうだ。枝切りばさみは持っていないので、ゴムボーイ(小型のノコギリ)で切り取った。
ススキの穂も飾りに使える。今年は飾りに使える赤い木の実がとても少ないとのこと。これも異常気象の影響かも。
材料集めが終わったので戻ってリース作りをはじめる。
作業小屋にはイワナの養殖池が複数あった。
完成したリースを木にかけて展示会。自分のは飾りも何もなく、自然に絡んだツルを結んで輪にしただけ。子供がフラフープにして遊んでいた。
昼食の前に盗人森に登る。10分ほどで山頂に着いた。
山頂でスタッフからリースの輪の意味、自然との関わり、宮沢賢治の作品などについて解説があった。
童話「狼森と笊森、盗森」の朗読。賢治はこの童話で何を伝えたかったのだろう。
盗人森からの鞍掛山。
盗人森と作業小屋の間を通る「賢治の道」 賢治が小岩井農場から春子谷地を目指して歩いた道。賢治はこの道を歩きながら何を考えていたのだろう。
焼き芋の準備をする。
子供たちも積極的に手伝ってくれる。
芋はカマドの熾と灰の中に埋める。これはおいしい焼き芋になりそうだ。
芋の子汁が出来上がった。
具がたっぷり入った芋の子汁。おにぎりは持参したが、おいしい芋の子汁が食べられるとは思っていなかった。
食後、子供たちが養殖池に入ってイワナを捕獲。所有者のご厚意で会にイワナを数匹いただいた。
オスの大きなイワナ。刺し身でも食べられるらしい。持って帰らないかと勧められたが捌けないので辞退した。
小屋のすぐ側にはきれいな小川が流れていた。
芋が焼けた。予想どおり、とてもおいしい焼き芋だった。
最後に今日の例会のまとめ。急に初参加の感想をふられて、ちょっと焦った。
メンバーの皆さんは本当に自然が好きで、岩手の自然を楽しみながら未来に継げていきたいという想いの人たちだった。