あきびと野遊び雑記

すぐ飽きて、おまけに面倒くさがりな私の野遊びの記録です。

キャンパスの森 その0

10月5日に見学させていただいた時のご縁で、オーナーからプレオープン前のモニター泊の依頼があった。キャンパスの森はオープンに先立ち、11月1日からの1ヶ月間、プレオープン期間として無料開放される。

八幡平パノラマラインに立つ看板がキャンプ場の目印。見学時はまだ看板がなく、入口までオーナーに迎えに来てもらった。

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目印から緩い傾斜をまっすぐに下りるとキャンプ場がある。

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キャンプ場入口。車で入って行けるが、車高の低い車ではお腹を擦るかもしれない。

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オーナーはハンモックで前泊。オーナー自身がベテランキャンパーで、自分が理想とするキャンプ場作りを目指している。

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前回見学したときは少し暗い感じだったが、紅葉が進み葉が落ちて、林の中が明るくなっていた。地面には木の実から芽生えた小さな木が生い茂り、その木が邪魔で設営しにくい。まさに自然のままという感じだ。

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地面や立木の様子からハンモック泊を想定していたが、オーナーの設営と被るのでティピーを張って薪ストーブを入れた。

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車は林の中の通路に停めた。テントまでは30mくらいの距離がある。

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テントの設営が終わったらすでに13時過ぎていたので、とりあえず昼食にする。おにぎり1個と水のみ。

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ソロ用サイト内のあちこちに、地面が凹んで穴のようになっているところがある。なぜそんな穴があるのかは謎だが、その穴を利用して火床を作ることにした。写真はスコップで穴を広げている途中。

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火床とリフレクターが完成した。サイト内に木は落ちているが、手頃なサイズの木が付近にあまりなく、材料を探すのに時間がかかった。

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現地で調達した木で薪を作り、焚き火の準備が整ってからソロサイト内を散歩する。16時過ぎ、陽が傾き少し寒くなってきた。

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テントに戻り焚き火を始める。火床の上に薪を井桁状に並べ、中心に細く燃えやすい木を入れて着火した。

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順調に燃えはじめたが、火の粉が跳ねると周りの枯れ葉に燃え移りそうで怖い。枯れ葉は着火剤並によく燃える。炎をあまり大きくしないよう気をつけた。

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ケトルをかけてお湯を沸かす。水はまだ出ないので2リットルのペットボトルを3本持参した。

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火を眺めているうちに周りがすっかり暗くなった。火を落としてからテントの中に入った。

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薪ストーブを点け、夕食の準備をする。今夜はごま豆乳鍋。水を入れて煮込むだけなので簡単だ。

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鍋を煮込んでいる間、テントの中からランタンの明かりを眺めていた。寒くなって虫はいなくなったかと思ったが、テントを開けていると明かりに虫が集まってくる。手首を2箇所なにかに刺された。虫はまだ元気に活動中だ。

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夕食は鍋とおにぎり、それと先日浜松で買った空自空上げ(からあげ)缶詰。

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缶をストーブで温める。

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ビールは飲まないつもりだったが、からあげ缶がうまくてつい飲んでしまった。

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食後は薪ストーブの様子を見ながら深夜まで「あおざくら防衛大学校物語」を読んでいた。

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朝は7時に起床。今朝の盛岡の最低気温は5度。それより下がったはずだが寒さはあまり感じなかった。写真は八幡平茶臼岳方面。

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オーナーとグループサイト建設予定地を見て廻る。まだ何も手付かずの状態で、これから業者が入って伐採、整地作業がはじまるそうだ。

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グループサイト建設予定地と農地の間には車が1台通れるくらいの道がある。

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この道沿いに手頃な木がたくさん積まれていた。道を作ったときに伐採された木だろうか。昨日これに気づいていれば木を探す手間が省けた。

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朝食はピーナッツパンとインスタントコーヒー。

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パンはストーブで軽く焼いた。

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パンを食べながら紅葉を眺める。

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キャンプ場内には管理棟予定の建物があるが、まだ整備されておらず中には入れなかった。

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現在使えるのは建物裏手にあるトイレのみ。

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和式便器の上に介護用の洋式便器を被せてある。

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人感センサー付きのライト。トイレに入ると明かりが点く。

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手洗い用の水タンクとトイレットペーパー。まだタンクに水は入っていなかった。水道の工事はこれからとのこと。

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オーナーとあれこれ話していたら、もう12時過ぎてしまった。お湯を沸かしてカップそばを食べる。

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草刈りしていたオーナーの作業が一段落したところで、いっしょにコーヒーを飲む。

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オーナーはハンモックを撤収して管理棟の横にサイトを移した。今日は盛岡に戻り、明後日また来るとのこと。

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吊り下げ式の変形ピラミッド張り。タープはDDタープ4x4。中は十分に広かった。

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昨日作った火床とリフレクターは、そのままにしておいてほしいとオーナーに言われた。

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15時前に撤収を開始する。

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わずかに燃え残った炭はペール缶に移し、湯たんぽの水とペットボトルに残った水を灰にかけた。

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トイレの横に灰捨て用のペール缶が並んでいる。

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撤収完了。

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キャンプ場を出るときは陽が傾きはじめ、林の中は少し暗くなりはじめていた。

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オーナー以外の利用者は自分がはじめてだったが、プレオープン前なので第0号の利用者とのこと。岩手のほとんどのキャンプ場は10、11月で閉鎖されるが、これからオープンするキャンパスの森は冬場貴重なキャンプ場になりそうだ。まだほとんどが未整備の状態だが、未整備のままの野営感も魅力的だ。これからの展開を見守っていきたい。