キャンプ仲間のTさんお勧めの稲庭キャンプ場に行ってみた。稲庭キャンプ場は二戸市浄法寺町にあり、盛岡から車で約1時間半ほどかかる。途中、道を間違えて未舗装の狭い山道を数キロ走った。9時過ぎにキャンプ場に着いたときは曇りで、気温10度くらい。キャンパーは誰もいなく静かだった。とりあえず大きな樹の下にテントを張った。
車を横付けできるので荷物の積み下ろしが楽だ。テントを張った後でキャンプ場内を見て回る。風が吹くと少し肌寒い。
炊事場。
水は煮沸した方が良さそうだ。
炊事場の中はとてもきれいだった。
天井からコンセントが2つ下がっていた。使えるかどうかは不明。
山小屋。
内部は物置のようになっている。悪天時には避難所として使える。
お約束の看板。あまり気にしていなかったが、後で聞いた話では、この辺りは本当に熊が多いらしい。
稲庭岳周辺マップ。稲庭岳の標高は1078m。標高約800mのキャンプ場から45分で登れるらしい。帰りに時間があったら天台の湯にも寄ってみたい。
管理棟。トイレも併設されている。管理人は不在でトイレ以外は施錠されている。
道路を挟んだ下にも駐車場と草地のキャンプサイトがあった。
林間サイト内に大きな白樺の木があった。樹皮がおぼろ昆布のように薄く剥がれている。これはよい着火剤になりそうだ。
紅葉ははじまったばかりだ。
サイトに戻ってお湯を沸かし、昼食の準備をする。
昼食はブタメン2つのみ。
午後から薪を集める。手頃な太さの木はたくさん落ちているが、前日の雨で濡れていた。リフレクターも作ってみた。
焚き火をはじめる。先ほどの白樺の皮を着火剤に使う。これだけペラペラだとナイフで表皮を削る必要はなさそうだ。
ファイヤースターターで簡単に火が点いた。
細い木から火を大きくしていく。
木が湿っていてうまく燃えない。
ソロストーブに切り替えた。
おやつはインスタントコーヒーとクッキー。
陽が傾いてきた。
草地のサイトに行ってみる。下は草でふかふかしていて、大型テントを張るには良さそうなサイトだ。
林間サイトに戻る。陽が暮れはじめた。
17時に薪ストーブを点け、夕食の準備をする。車が1台入ってきたが、すぐに出ていった。
夕食は海鮮塩鍋とふりかけご飯。
食後は薪ストーブで暖まりながら、まったりと過ごす。19時過ぎて風が強くなってきた。
月がきれいだ。星はあまり見えない。
レモネードを飲みながら、タブレットでコミックを読む。21時ごろ、また車が1台来て山小屋に明かりが見えた。誰か小屋で泊まるようだ。
23時過ぎにシュラフに入った。二戸地域に霜注意報が出ている。明朝は冷え込むかもしれない。
4時半に車のエンジン音で目が覚めた。山小屋に泊まった人が出発の準備をしているようだ。周りはまだ暗く、月が明るい。なんだかテントが歪んでいると思ったら、二又ポールの1本が緩んでテントが崩れていた。薪ストーブが点いてなくてよかった。伸縮ポールは便利だが、しっかり固定したつもりでも外れることがあるから気を使う。
5時半に車の温度計を見たら5度だった。思ったほど冷え込まなかった。
薪ストーブを点けて暖まり、6時半ごろ朝食にする。
8時までゆっくりして、少しづつ片付けはじめる。
10時にキャンプ場を出た。
稲庭岳方面。
天台の湯に向かう途中、岩手山が見える牧場と岩誦坊(がんしょうぼう)という湧き水があった。
天台の湯でゆっくりと温泉に浸かり、昼食に手打ちきのこそばを食べた。
温泉のあと、二戸市の「小さな薪屋さんbyともやま」に向かう。薪や薪割り台が安いとキャンプ仲間の間で話題になっているお店だ。
ナラ3束と薪割り台を買った。メッセージボードもある。
稲庭キャンプ場、盛岡から行くには少し距離はあるが、とても雰囲気のよいキャンプ場だった。心配した寒さもそれほどでもなく、よいタイミングで行けたと思う。キャンプ場が使えるのは10月下旬までで、例年11月には降雪となるらしい。